ニュースでもかなり話題になっていたが、ヤマト運輸の宅配サービスが変わります。
宅配を行うドライバーの長時間労働問題が発覚し、そこの原因を紐解いていくと近年のネット通販の利用拡大によるものが大きいことが分かってきました。
またそれに合わせて利用者のマナーの向上も考えないといけないようです。
ネットでなんでも買い物ができる便利な時代ですが、それを宅配してくれるドライバーに健康被害が及ぶようではあまりにひどい話です。
ヤマト運輸のサービス変更案
ヤマト運輸では時間指定の区分を変更する予定でいます。
再配達受付時間の変更
家に帰ってきたら不在通知が・・・
そんな時に再配達を依頼することになりますが、その再配達受付時間が2017年4月24日(月)から変更になります。
受付方法 | (旧)当日の受付締め切り時刻 | (新)当日の受付締め切り時刻 |
---|---|---|
セールスドライバー | 20時まで | 19時まで |
サービスセンター | 20時まで | 19時まで |
再配達自動受付 | 20時まで | 18時40分まで |
インターネット | 19時40分まで | 18時40分まで |
配達時間帯の指定枠の変更
配達時間帯の指定枠が変更されます。
「12時から14時」の時間帯指定が廃止されます。
そして「20時から21時」の時間帯指定が、「19時から21時」の時間帯指定に変更されます。
実施は2017年6月中から。
(旧)指定可能な時間帯 | (新)指定可能な時間帯 |
---|---|
午前中(12時まで) | 午前中(12時まで) |
12時から14時 | 廃止 |
14時から16時 | 14時から16時 |
16時から18時 | 16時から18時 |
18時から20時 | 18時から20時 |
20時から21時 | 19時から21時 |
はたしてこれだけでドライバーの長時間労働は軽減されるのでしょうか?
利用者側の問題点
「時間指定」しているにもかかわらず、その時間帯に自宅にいない。
これが、ドライバーの長時間労働の元凶じゃないでしょうか。
- 配達に行く
↓ - 不在のため持ち帰る
↓ - 再配達
確かに緊急な用事で指定時間に不在にしてしまうことってありますけど、それが毎回毎回だとドライバーも心身共に疲れちゃいますよね。
宅配ボックスのすすめ
最近のマンションだと宅配ボックスが完備されていることが多くなってきました。
特に最近建築された分譲マンションであればほぼ設置されているのではないでしょうか。
一人暮らしだとなかなか受け取れる時間に制限があるので、宅配ボックスはありがたい設備ですよね。
マンション暮らしの我が家も宅配ボックスをかなり重宝しています。
基本的に不在時に宅配業者さんが来た場合、宅配ボックスに荷物を入れておいてくれています。
以前、福山の年配ドライバーさんが、毎回持って帰っていましたが使い方をマスターしたのか最近はちゃんと宅配ボックスに入っています。
戸建て用宅配ボックス
マンションだと普及してきている宅配ボックスですが、戸建て住宅だとあまり見かけませんよね。
戸建て住まいのボクの実家にもやっぱり設置されていません。
とは言え調べてみるとちゃんと戸建て住宅用の宅配ボックスも販売されていますね。
お値段はちょっと高額ですが、ネット通販大好きな家庭であれば導入する価値ありじゃないでしょうか。
こういうのハウスメーカが建売の住宅であれば標準で設置してくれるとありがたいですし、注文住宅ならオプションで選ばせてくれるといいですよね。
最近はあるんでしょうかね?
リフォームで取り付けてもらっても良いですね。
その他の対策
どうしても宅配ボックスが設置できない(されていない)場合はどうすればよいのか?
ドライバーさんの再配達を減らすために、利用者ができることがまだまだあります。
店頭受け取り
Amazonであれば店頭受け取りが可能です。
コンビニ(ローソン・ファミリーマート・ミニストップ)やヤマト運輸の営業所で受け取れます。
店頭受け取りを指定しておいて、休日に取りに行けば再配達をしてもらう必要はありませんね。
そして4月中旬から都内のセブンイレブン約30店舗にヤマトの宅配BOXが設置されます。
セブン店舗にヤマトの宅配ロッカーを設置 4月中旬、都内約30店舗に – 産経ニュース
コンビニ最大手のセブンイレブンがこのようなサービスを開始すれば、他のコンビニチェーンも追随すると考えられるので益々便利になりそうですし、ドライバーの負担も軽減されることになります。
住所欄の上手い使い方(Amazon)
@wkn_ke4 配達員だって本当は宅配ボックスに配達したいと思ってるんです。でも郵便受けに表札が出てないので転居してる可能性があるため宅配BOXには入れないのです。通販の住所に「不在時宅配ボックス希望」と書けば宅配ボックスに配達されます。ヤマト佐川郵便局に問い合わせて確認済み。 pic.twitter.com/gfSAkXWVZ8
— ともや (@tomoyatomoya987) 2016年10月6日
これ凄いアイデアですね。
その他の通販系でも使えそうな技です。
良いアイデアは即実行ってことでAmazonのアカウント登録情報を変更してみました。
そして注文からの配達完了!!
ちゃんと「不在時、宅配BOXへ」が記載されていました。
これはAmazonだけではなく、他のECサイトでも使えそうなので、今後順次設定して移行と思います。
最後に
本来、「時間指定」ってドライバーの再配達を減少させるためのサービスだったはずです。
受け取り主が在宅している時間に荷物を届けることが一番良いわけですから。
それなのに利用者の身勝手な「時間指定」で逆に再配達をする手間が増えてしまっています。
使う側ももう少し考えて時間指定するべきなんでしょうね。
そして荷物を届けてくれたドライバーに一言「ありがとう」と伝えてみませんか。